①公認会計士と会計監査
はじめまして!初めての投稿です!
簡単に自己紹介すると、現在大学四年生で昨年会計士試験に合格し、現在は都内の監査法人で非常勤として勤務をしている会計士見習いです。
趣味は野球やテニスで、スポーツ関係なら基本興味あります!(昨今の状況で試合が全くない状況で悲しいですが。。)あとは旅行も好きで、長期休みは国内外問わず旅行してます。最近だとフィリピンに行きました。
ブログは初めてで慣れてませんが、これから気が向いたら会計関連の記事を投稿していくつもりです!
今回の内容は、初めての投稿ということで、まずは公認会計士の仕事内容について触れていきたいと思います!
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公認会計士の主な業務である会計監査について書いていきます。
■ 公認会計士ってなに?
「公認会計士」という仕事をご存知でしょうか?
おそらくピンと来ない方が大半なのではないかと思います。
公認会計士という単語を調べると「公認会計士とは、会計の専門家である。・・・会計監査(財務諸表監査)を独占業務としている」(Wikipedia)とあります。
簡単に言うと公認会計士とは、会計の専門性を活かして、会計監査を独占業務として行う人を指すのです。
■ 会計監査の仕事内容
会計監査という言葉を初めて聞く人の方が多いと思いますので、簡単に内容を説明します。
会計監査については「財務諸表監査は、財務情報が適正に表示されているかどうかについて、独立した立場から意見を表明するものである」(Wikipedia)とあります。
「財務情報」とは経営成績などを公にするための情報で、ある一定の期間ごとに会社が発表をします。身近な例でいうと、新聞やニュースで「〇〇会社、△△億円の赤字」というような記事を目にしたことがあると思います。これも会社の財務情報の一部で、監査の対象になる財務情報はこれの詳細版という感じです。
「独立した立場から」というのは、補足すると(会社が出す財務情報に対して、会社とは)「独立した(第三者としての)立場から」ということです。
「適正に表示されているか・・・意見を表明する」とは会社が出そうとしている財務情報が本当に正しいのか、それとも間違っているのかについて、判断を下すということになります。
つまり、まとめると会計監査とは「外部の第三者としての視点から、会社が出す財務情報に対して、その正確性を判断する」仕事ということです。
■ 会計監査はなぜ必要なのか
ここまで、公認会計士は会計監査を主な仕事にしていることに触れました。
「会社の情報に口を出すっていうことだろうけど、なんで必要なの?」って疑問が出てくると思います。そこで、次は会計監査の必要性について考えていきます。
公認会計士法第一条に、会計監査業務の必要性についての記述があります。
第一条 公認会計士は、監査及び会計の専門家として、独立した立場において、財務書類その他の財務に関する情報の信頼性を確保することにより、会社等の公正な事業活動、投資者及び債権者の保護等を図り、もつて国民経済の健全な発展に寄与することを使命とする。
小難しい表現でつらつらと書かれていてわかりにくいです。
僕なりに会計監査の必要性についてよりわかりやすく解説します!
企業は何のためにわざわざ財務情報を公表しているかというのは、主にステークホルダー(利害関係者)に対して企業情報を発信するためです。ここでいう利害関係者は株主や債権者などの投資家を指します。情報を発信し、この情報に基づいて投資家たちは投資するか否かの判断を下すのです。一般的に会社の業績が上向いていると時は投資をしようとし、下がっている時は投資から撤退しようとします。
ここで、一つ問題が生じます。業績が良い時に投資がたくさん行われるとするならば、会社はなるべく業績を良く見せたいと思うのです。つまり、会計監査がないとすると、会社は際限なく実際より利益を水増ししたり、業績をごまかすことができるのです。ズルした方がより多くの投資が集まることで、正直者が損をすることになります。また、嘘の情報を信じた投資家は多くの損害を被る可能性があり、この状況が続けばいずれ投資家たちはどの会社の情報も信じることができなくなってしまいます。
この問題点を解決するために会計監査は存在意義を持ちます。会計監査があることで企業の財務情報の信頼性が担保され、投資家たちは安心して情報を信頼し、投資判断を行うことができるのです。
・・・長くなってしまったので簡潔にまとめます。
①財務情報は主に投資家が投資判断をするためのもの
→②企業はより多くの投資を集めようと、ウソで業績を良く見せようとする可能性がある
→③ウソをつく企業が得をし、ウソの情報だらけになると投資家たちは企業の出す情報を信じられなくなる
→④会計監査が財務情報の信頼性を担保し、投資家たちが安心して情報を信頼できる
以上のように、企業の側からも投資家の側からも会計監査は求められるのです。
「会社等の公正な事業活動、投資者及び債権者の保護等を図り、もつて国民経済の健全な発展に寄与する」
先ほどの条文にある会計監査の目的ですが、今なら腑に落ちるのではないかと思います。
■ 会計士の仕事は会計監査だけじゃない!
公認会計士は会計監査業務を主な仕事としていると述べてきましたが、実際には監査業務にずっと携わり続ける人は少数派です。会計の専門家として経験を積んでいくことで、その専門性を監査業務以外の仕事にも活かすことができるためです。
会計の専門家として、監査業務に従事し、ある程度経験を積んだ後に専門性を活かして一般事業会社へ転職したり、コンサルティング業務に監査から離れる人のメインストリームだと思います。
実際合格した人に公認会計士を目指した理由を聞くと、会計監査がしたかった!という人だけでなく、様々な答えが返ってきて面白いです!(僕が会計士を目指したきっかけについては、後日記事にしたいと思ってます)
公認会計士の活躍の幅について、監査業務以外で活躍する方々の記事がありますので、興味がある方は以下の記事を一読していただければと思います!実務で活躍する人の生の声が聞けて面白いです!
■ おわりに
今回は公認会計士の主な業務である会計監査について触れました。
以上、だいぶ堅い内容になりましたが、次回以降でもっとくだけた内容も扱えたらと思ってます!